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基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 監督 | 沼田心之介 |
| 制作年 | 2018年 |
| ジャンル | SF/ファンタジー, キッズ/ファミリー |
| dアニメストア 視聴数 | 1,566 回 |
| dアニメストアで観る | dアニメストア公式ページ → |
あらすじ
日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環で、「海との関わり」と「地域の学び」を、子どもたちに伝え語り継ぐプロジェクトです。日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「思い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメーションにして、次の世代を担う子どもたちへ、そして、さらに未来へと語り継いでいきます。 SF/ファンタジー キッズ/ファミリー
キャスト
| キャラクター | 声優 |
|---|---|
| 出演 | 立川志の太郎、山本真由美、四宮豪、冨田泰代 |
各話あらすじ(全41話)

むかし、ニシン漁でにぎわった寿都の町は、船をひっくり返すほどの強い風「出し風」で人々が困っていた。ある日、ニシンの大群がきたが「出し風」が吹き、漁夫たちが出漁するか悩んでいた。そこに不思議な少年があらわれ、少年が鎌をふるうと、風がおさまり大漁のニシンが獲れた。少年の正体は風の神様だったのだ。/むかし、海亀が多く見られた浅羽の海辺に激しい嵐がきて高潮が襲った。多くの村人は高台に避難し無事だったが、…

高麗島という島の人々は信心深く、お地蔵さまを大切にしていた。ある日、正直者の敬太郎の夢にお地蔵さまが現れ「私の顔が赤くなるとき、島に大変なことが起こる」と告げた。敬太郎の話を聞いた人々はお告げを信じたが、敬太郎を妬む茂兵衛が地蔵の顔を赤く塗った。赤い地蔵の顔を見た島の人々は船に乗り沖へと逃げた。茂兵衛は「大変なことなんて起こるわけない」と笑っていたが、やがて島の火山が噴火し島は海に沈んだ。茂兵衛…

焼津港に甚助という若い船乗りがいた。ある日、不吉な朝焼けを見た甚助は今日の航海をやめるよう船長に頼んだが、船は讃岐を目指して出港した。ところが紀州の沖で台風に遭遇し船が転覆してしまう。海に投げ出された甚助は板にしがみつき、大波にのまれながらも必死に耐えていた。しばらくすると海は穏やかになり、航海術を知っていた甚助は、北極星を目指して泳ぎ続け、助かった。/愛媛県中島饒(にょう)地区にある島に大きな…

琉球王国に唐の国からやってきた唐人が琉球の王様に金の仏像を届けた。それは唐の船乗りたちからの贈り物で「仏像を『奥武』に安置してほしい」とのこと。しかし「奥武」という場所は国中に沢山あり、事情もわからない王様は家来に調べるように命じた。やがて、遭難した唐人を助けたという奥武という島が見つかった。話によると奥武島の人々は、遭難した唐人を救出し手厚く介抱した。唐人は島の人々に感謝し仏様の絵を渡し「この…

かつて富山湾の海底には深い谷があり、主が棲んでいるといわれ、人々は「錨の溝」と呼んでいた。ある日、魚津の網元・彦左衛門のもとに侍が訪ねてきて「私は、錨の溝の主の皇子、結婚をするので婚礼に使う道具を借りたい」と願った。侍の正体は、以前漁師だった彦左衛門が助けた錨の溝の主の子ども。それが分かり、家宝でもあった婚礼の道具を貸すことにした。婚礼の後、有磯海が突然荒れることはなかったという。/むかし、相模…

美保関は魚がたくさん獲れ、漁師たちは「えびすさまのおかげ」と美保神社(えびすさま)へのお参りを欠かさなかった。そのえびすさまには秘密の楽しみがあった。毎晩、揖屋(いや)神社の美しい姫神さまに会いに行き、宴を楽しんでいた。朝には美保神社に戻るため、にわとりに「朝になったら鳴いて報せて」と頼んでいたが、ある日にわとりが告げる時刻を間違ったため、えびすさまが怪我をしてしまった。その後、美保関の人たちは…

松川の海には、背中に磯のような藻が生えたサメが棲み、一部の漁師から 『松川様』 と敬われていた。ある日、殿様が松川を散策していると、松川様に遭遇した。人を襲う恐れのあるサメだと聞いた殿様は弓で松川様を射止めた。その後、殿様が荒れた川を渡ると、弓の刺さった松川様が襲いかかってきた。川を渡りきると愛馬は息絶えてしまい、殿様は愛馬の死を悲しみ、馬頭観世音を建て馬の霊を祀った。/くじらの夫婦が、信州の小…

平清盛と重盛親子は、日本海と琵琶湖を結ぶ深坂峠に運河を作る工事を進める。しかし、峠にかかると、どうしても動かせない石が現れた。お坊さんがお経を上げると、石が光りお地蔵様が浮かび上がった。重盛は「御仏のお導きにちがいない」とこの計画を中止した。重盛が祀ったお地蔵様は『掘止地蔵』と呼ばれ、峠を行き交う人々を見守ったという。/遠い昔、男女の神様がはしごで丹後の島に降り、仲睦まじく暮らしていた。ある日、…

藤十郎が漁をしていると、経櫃が網にかかった。お寺に持っていくと『大般若経』 という有り難いお経だとわかる。その後、お経を寺に届けたお礼だと稚児からつづらをもらう。「家に帰るまで開けてはならぬ」と言われたが、帰り道に開けてしまう。すると中には金や銀が入ってた。家に持ち帰り喜んで開けてみると、中から龍が飛び出し、藤十郎はつづらを浜に戻した。つづらを置いた浜は金色に輝き、『金浜』と呼ばれるようになった…

江差(えさし)に「折居婆さん(おりいばあさん)」という知恵(ちえ)を持ったお年寄りが住んでいて、村人たちにたよりにされていた。ある時、ニシンの不漁について相談されて海辺に行ってみると、ふしぎな老人に白い水が入ったカメをわたされる。それを海にまくと、ものすごい数のニシンがやってきた。今度はあまりの重さにあみが破れてしまい、折居婆さんはまたふしぎな老人に相談し……/子どもにめぐまれなかった長者夫婦が…

南房総(みなみぼうそう)の富浦(とみうら)の海は、とても豊かでも波が高いことが多く、漁師たちはこまっていた。久々のなぎの日、見たことのない大きな魚がかかり、魚は竜王(りゅうおう)の子だと名乗った。「にがしてくれたらお礼をする」と言うので、漁師たちは魚をにがしてあげたら、それからというもの……/富山湾(とやまわん)にうかぶ「虻(あぶ)が島」は、昔は「蛇(へび)が島」と呼ばれ、島の中央のいずみに大蛇…

駿河湾(するがわん)からウナギがのぼってくる「鰻沢(うなぎさわ)」で、漁師たちは弱い毒を川に流す「毒もみ」という方法でウナギをとっていた。漁師たちがごはんを食べていると娘(むすめ)がやってきて、「毒もみはやめてください」と言ったが、また同じように漁をはじめた。大きなウナギがとれたのでさばいてみると、おなかの中から娘に食べさせたあわ飯が出てきて、漁師たちは沢(さわ)の主が娘に化けていたのだと知る……

三河(みかわ)大島の近くには切り立つ山のようにそびえる岩ばかりの島があり、あたりの岩場では船の事故が多く、「死者の海」と呼ばれていた。ある兄弟が石の塔(とう)を運ぶためにこの海にさしかかると、船は難破して亡霊(ぼうれい)たちにおそわれ、やっとのことで村へもどった。その後、その島には兄弟が運んでいた石塔が建っているのがわかり、村人たちがこの海で亡くなった人たちの供養(くよう)を行うと……/竜宮城(…

島根県太田市ではサメのことをワニと呼び、岩場のどうくつにすむ「影(かげ)ワニ」というおそろしい魚をおそれていた。影ワニは風や波の静かな日に出ると言われ、「なぎの日に漁に出てはならない」というおきてが作られた。そのおきてを破って海に出ると、大漁になるかわりに、影ワニにおそわれてしまうのだった。村人の言うことをきかずになぎの日に船を出した若者が、影ワニが現れた時に板を投げこんで自分の影を消すと……/…

おだやかな漁村で、漁師たちは豊かな海のめぐみに感謝しながらくらしていた。ある日、たくさんとれたこのしろを食べながら浜辺(はまべ)で酒を飲んでいると、「このしろほしやぁ」「このしろ返せ」と言いながら、おそろしい顔でこのしろをねだる老婆(ろうば)が現れた。漁師たちは神様にいのり、のちに、なくなった命をなぐさめる供養塔(くようとう)を建てて……/愛媛県(えひめけん)の由良(ゆら)半島では、潮の流れが速…

高知県の須崎(すさき)には、海の豊かさをもたらしてくれる八幡様(はちまんさま)とその神輿(みこし)を大切にする人々がくらしていた。ある時、大津波(おおつなみ)におそわれて、大切な神輿が海に流されてしまった。神輿は太平洋をただよって伊豆(いず)まで流れつき、西伊豆の漁師たちが神輿をまつると豊漁となった。村人は神輿をむかえにいき、もどるかもどらないかをおみくじで問うと、神様は……/昔、松浦(まつうら…

琴姫(ことひめ)の松と呼ばれる、風がふくと琴のような音がする松があり、村の人は漁に行く前に海の安全を願って手を合わせていた。ある日、琴を持つ娘(むすめ)の乗った船が流れ着き、動けなかった娘は人々の手当てによって元気になった。この村が津波(つなみ)におそわれた時、娘はその琴の力で津波をしずめ、浜辺(はまべ)には娘のくしだけが残されて……/北海道の天売島・焼尻島(てうりとう・やぎしりとう)の漁師、太…

外ヶ浜(そとがはま)で宿を営む三吉(さんきち)は、連れとはぐれたという絵かき風の男を宿にとめた。数日がたって宿代のことを切り出すと、男がお金を持っていないとわかり、男は「金がはらえない代わりにできることをしたい」と、馬のわらぐつに墨(すみ)をつけて紙の上におしつけ、さらに小さな筆を持ってさらさらとかきこむと、あっという間にかにの絵が完成した。その上、男はかにを海に帰すといい、海水にゆらゆらと紙を…

昔、出羽の男鹿(おが)には赤神という心やさしい神さまが、南部の十和田湖には美しい女神が、津軽(つがる)の竜飛(たっぴ)には黒神というあらあらしい神さまがいた。黒神と赤神は女神をわがものにしようと戦いを始めたところ、黒神の勢いが上回り、赤神は男鹿にのがれて「空寂(こうじゃく=くじゃく)の窟(いわや)」という岩穴に姿をかくすことに。しかし、女神は戦いに負けた赤神に同情して「空寂の窟」に移ったので、黒…

新地の海辺に住む長吉(ちょうきち)という男の子は、初めて父親の舟(ふね)で海に出たときに、一番高く見える鹿狼山(かろうさん)を目印に岸にもどればいいことを教えられた。鹿狼山には、昔々、手長明神とよばれる手の長い神様が住んでいて、白い鹿と白い狼(おおかみ)をおともにして、ここの生きものや人々のくらしを見守っていた。長吉が大きくなって、うでのいい漁師になっても、海からもどると、海のめぐみと無事に帰っ…

江戸時代のはじめ、大変な暴れ川だった隅田川(すみだがわ)に橋をかけるように、土木工事の名人が任命された。川には主といわれる大亀(おおがめ)がすんでいて、その住みかがちょうど橋をかける付近の川底にあったので、くいを打ちこむのがうまくいかなかった。そこで、その場所をさけてみたところ、さほどの苦労もなく打ちこむことができた。ずらした分だけ橋脚(きょうきゃく)のはばが広くなって、見た目に不ぞろいになった…

その昔、三郎助(さぶろうすけ)という信心深いじいさまが住んでいた。ある夜のこと、三郎助の夢に八幡(はちまん)様が現れて、「じいさまは大変信心深いと聞くが、わしはお前のところへ行くぞ」とお告げがあった。次の日の朝、「もったいないことじゃ」と海岸で待っていると、八幡様は大きな蛸(たこ)に乗り、あいの風(海から陸にふく北東の風)にふかれてやってきたので、三郎助は八幡様を大切にかまどの上におまつりした。…

甲州(現在の山梨県)の呉服(ごふく)屋に仲のいい姉妹がいて、ある年、豊年を祝って2人で身延山(みのぶさん)もうでに出かけることになった。明け方船着き場に着いて、歩きつかれたこともあって先は舟(ふね)で行こうと2人は乗りこんだが、若い船頭は不慣れなのか、手つきもぎこちないものだった。一里半ほど進んだとき、「ここはあぶない天神ヶ滝(たき)よ」と言う船頭に、姉は「いますぐ舟をとめて」と必死でお願いした…

800年ほど昔、二条天皇(てんのう)が不思議な病気にかかった。それは鵺(ぬえ)という、頭はサル、体はタヌキ、手足はトラ、しっぽはヘビからなる化け物のしわざと考えられていた。その化け物をやっつけるために、弓の名手の源頼政(みなもとのよりまさ)とその家来、また遠江(とおとうみ=現在の静岡県西部)の住人である猪鼻早太(いのはやた)に命令がくだされた。はげしい戦いの末、猪鼻早太に打ち取られた鵺は四つに切…

いかだ師のしこぶちさんが、小さな息子をいかだに乗せて川を下っていると、岩に当たって立ち往生してしまった。ふと見ると、河童(かっぱ)の川太郎(かわたろう)が息子を川底に引き入れようとしていたので、しこぶちさんはこの河童をこらしめた。川太郎が謝ったので、しこぶちさんは許し、再び川を下っていったが、また現れてじゃまをした。しこぶちさんはおこって川太郎を打ちのめそうとしたが、息子にたのみこまれて許すこと…

伯耆(ほうき)の国の大山(だいせん)から流れる川の河口で漁をしていたタツは、ある夜、海に光るものを見つけた。漁師たちが大きくしっかりした網(あみ)を作り、海に入れて引くと大きなつりがねが上がってきて、内側には阿弥陀如来(あみだにょらい)像があった。村人たちは、上流から流れてきたにちがいないと、つりがねと仏像を大山寺に寄進した。おぼうさんたちは、丈六(じょうろく。立った像なら高さ1丈6尺=4.8メ…

昔、近江(おうみ)の武将(ぶしょう)が安芸の宮島へのお参りの帰り、暴風雨にあって代々伝わる家宝の刀を海に落としてしまった。鞆(とも。現在の福山市の港町)の漁師たちに「金を出すので海にしずんだ刀を取ってきてほしい」とたのんだが、この海にはサメが出るため、だれも行こうとしなかった。「鞆の漁師はおくびょう者ばかり。情けないやつらだ」とののしったところ、漁師のなかから一人の若者が、「鞆の漁師の名がきずつ…

ある年のこと、ひどいあらしが何日も続き、川の水があふれて家も田畑もおし流されてしまった。人々が一心に神仏にいのりつづけると、大きな木のようなものが海岸に流れ着いた。それはとても大きなお地蔵(じぞう)さまで、丘(おか)へ引き上げると、不思議なことにそれまであれくるっていたあらしがおさまっていった。村人は大喜びし、このありがたいお地蔵さまをどこかのお寺におまつりしようと考えたが、動かそうとしてもびく…

彼杵(そのぎ)の村に仲のいい3人の親子が住んでいたが、むすめは両親をはやり病で一度になくしてしまった。毎日泣いていたむすめは、気にかけていた天帝(てんてい。天にいる神)の計らいで天女として天上でくらすことになり、だんだん元気を取りもどしていった。夏の夕ぐれ、彼杵の美しい景色をながめていたむすめは、やさしかった父と母のことを思い出してさびしい気持ちになり、下界におり立った。手にしていた母の形見であ…

昔むかし、小さな島が浮かぶ海の底にムイ(オオバンヒザラガイ)とアワビという貝が住んでいました。ムイとアワビは仲が悪く、神様もほとほと困り果てていました。「おまえたちは元々いとこ同士で先祖は同じなのだ。いいかげん喧嘩をやめなさい。仲良く付き合っていかないことには、どちらかが姿を消すことになる」という神様の言葉もお互いの耳には入らないようです。そして神さまの留守の間にまたまた喧嘩をはじめ、仲間を呼ん…

母親想いの漁師、又七は三石崎の沖に網を投げ入れましたが、何かに引っかかり、引き上げることができません。二人暮らしの母親に魚を届けられないことに又七はがっかりしていました。その夜、又七は網が絡まって苦しんでいる金の馬に乗った観音様の夢をみました。夢の中で観音様が又七に「私は田代島に上がり、みんなの幸せをかなえたいが、観音堂がなければ陸地に上がっても住む場所がない。だからお前が観音堂を建ててくれない…

昔、鳥海山の麓に永泉寺(ようせんじ)という古い山寺があり、寺の側を滝渕川(たきぶちがわ)という川が流れていました。季節が秋になると、寺に住み着いたどんくさそうな猫が毎日のように鮭をとってくるようになりました。不思議に思った和尚が川へ行ってみると、鮭が川面を埋め尽くすほどにあふれかえっているではありませんか。原因はどうやら川の中に置かれていた石にあるらしく、この石に鮭がまとわりついて離れないのです…

千葉県にある寒川神社は、寒川比古命(さむかわひこのみこと)、寒川比売命(さむかわひめのみこと)、相殿として天照大御神(あまてらすおおみかみ)の三神を祀り、古来から海上交通の霊験あらたかな神社です。昔むかしのある年、一年に一度起こるか起こらないかという嵐がやって来ました。数日が経ち嵐は去り平穏な日常が戻ったかに見えましたが、その後魚がパタッといなくなりました。その代わりに漁師が投げ込んだ網に不思議…

雨晴海岸(あまはらしかいがん)にほど近い太田村には、昔から四つのため池があり、その中で最も大きいものは、与茂九郎池(よもくろいけ)と呼ばれていました。水場の少ない太田村では、ため池が村人にとってかけがえのない水源でした。日照りが続き米が実らない年には、はるばる信州の戸隠大明神の池まで馬に水がめをのせて水を貰いに行き、雨乞いをして雨を降らせてもらうことでようやく米作りができます。村人たちは池のほと…

むかし甲斐国(山梨県)に五人がかりで張った弓をも引くことができる弦間八兵衛正吉という弓の名人がいました。 あるとき八兵衛が駿河国(静岡県)から出航したところ、海中から一匹の鮫が現われて船の進路を阻みました。誰か一人が鮫の犠牲にならなければいけないという、船の習わしに選ばれたのはなんと八兵衛。鮫に喰われてたまるかと怒った八兵衛は自慢の弓を持って、狙いすました一撃でその鮫を射抜き、見事に撃退しました…

昔むかし室町時代に遠州灘で起きたお話です。あるところにふたりの夫婦がいました。そこに奇妙な声がきこえてきました。不思議に思っていたところ、突然、山がゆれだし、岩の中からほら貝が飛び出してきました。なんとそのほら貝は三千年ものあいだ、岩の中にいたのです。長い年月を経て海に飛び込んだほら貝は喜びにみちあふれ、その身を海の流れに任せて浜名湖にたどりつきました。この時、ほら貝は空高くとびたいと強く願い、…

佐治の山奥に住んでいる若者が、海沿いの村から嫁をもらいました。ある冬の日、嫁の実家から招待の手紙が届きましたが、普段よそへ行ったことのない田舎暮らしの若者は、行儀作法について両親に聞くことにしました。父親は「浜の家ではこの時期、蟹がごちそうに出るので、まずふんどしをはずして食べるのが作法だ」と言い、母親は「熱い茶が出でたらフウフウ吹いては行儀が悪いので、たくあんを入れてかきまぜると良い」と言いま…

海部の下灘の漁師がひとりで夕暮れの海に出ていると、急に海が荒れはじめ、あっという間に波にさらわれて流されてしまいます。「なむだいしへんじょうこんごう……」漁師は、弘法大師に一心に祈りました。 ふと顔をあげると波の間にかすかに赤い火のようなものが見えました。漁師は決死の覚悟で嵐の海を泳ぎ、荒磯の上で火が燃えている岸にたどり着きます。 しばらくすると夜が明け、風雨もおさまった頃に目覚めると、赤々と燃…

ある夜のこと、高山城の殿様が帰路についていると、一匹のカッパが殿様を驚かせようと飛びかかりました。しかし、反対に返り討ちにあってしまいます。カッパは鳴き声をあげながら「何でもするので、お助けください」と命乞いをしました。 「それならば…」と殿様は、海の警護をするようカッパに頼みました。河童の海の警護のおかげで海の守りが強化され、しばらくは穏やかな日が続きましたが、ある飢饉の年に、とうとう戦いが始…

昔々、天照大神(あまてらすおおかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)との契約(うけい)によって、田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)、の宗像三女神がお生まれになりました。天照大神は三女神に対して神勅を下し、市杵島姫神は九州本土の辺津宮、湍津姫神は大島の中津宮、田心姫神は沖ノ島の沖津宮に降り立ち、祀られるようになりました。航海の安全と、歴代の…

昔、今里に金木黒太郎と大島という二人の神様が住んでいました。ある時、島の神様の寄り合いで、黒太郎が「この広い浅茅(あそう)を田んぼにしないか」と持ちかけます。しかし、「そんなことできるわけがない」と馬鹿にされてしまいます。 悔しい黒太郎は「それなら今夜のうちに仕上げてしまうぞ」と決心します。すると、そこに大島が加わってくれました。 牛を使って浅茅を耕す作業は順調に進みましたが、そこに邪魔をする神…
画像・各話あらすじ出典: dアニメストア
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